市町村国保 保険料データベース 市町村国保の保険料水準を保険者ごとに引く(平成29年度まで)

保険料指数の読み方

このページの定義は、すべて原典(厚生労働省「市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」)の文章です。当サイトが言い換えた説明は、引用の外に書いています。

このサイトの数字は平成29年度(2017年度)と平成28年度(2016年度)の原典の公表値です。原典の公表はこの年度で止まっており、2018年度(平成30年度)の国民健康保険の都道府県単位化より前の数字です。いまの保険料ではありません。いつ時点のデータか

原典の用語の解説(原文)

保険料指数・・・全国共通に保険料水準を比較するための指数。「応能割指数」、「応益割指数」及び「標準化指数」の3つからなる。

応能割指数・・・応能割率(応能割額の所得に対する比率)を全国平均を1として指数化したもの

応益割指数・・・応益割額(被保険者1人当たり応益割額)を全国平均を1として指数化したもの

標準化指数・・・応能割指数と応益割指数を、平均所得者の応能割と応益割の比率で加重平均したもの

厚生労働省「市町村国民健康保険における保険料の地域差分析」の「2.1 用語の解説」より

なぜ「指数」なのか(原典の説明)

市町村国民健康保険においては、保険者(市町村)ごとの保険料水準に地域差があることが知られているが、資産割や平等割については保険者によって導入状況が異なるなど、保険料賦課方式が異なっているため単純に比較することが難しい。○そこで全ての保険者で共通に保険料水準を比較することのできる指数として、「応能割指数」、「応益割指数」、「標準化指数」の3つの保険料指数を作成して保険料水準の比較を行った。

原典の報告書(平成29年度 全体版)より。自前の抽出器で取り出し、改行と空白を詰めてあります

市町村国保の保険料は、所得割・資産割・均等割・平等割のどれを使うかが保険者ごとに違います。そのため保険料率をそのまま並べても比べられません。指数はそれを共通の尺度に直すための数字です。

「調定額」や「負担率」で比べないこと(原典の注意)

従来、保険料水準の比較として、「1人当たり保険料調定額」や、その所得に対する比率である「保険料負担率」を用いることがあったが、これらは所得水準の影響を受けるものであり、所得の高い市町村は「1人当たり保険料調定額」は高く、「保険料負担率」は低くなり、所得の低い市町村はその逆となる。○すなわち、同じ賦課方式で所得割率、均等割などの保険料水準も同じ市町村であっても、所得水準により「1人当たり保険料調定額」や「保険料負担率」は異なってくるものであり、保険料水準の指標としては必ずしも適切でない場合がある。

原典の報告書より(同じく空白を詰めてあります)

原典の保険者別データに「1人当たり保険料(税)調定額」の列はありません。入っているのは 標準化保険料算定額で、これは実際に請求される額ではありません。現在の保険料率・保険料額は、お住まいの市区町村(または都道府県)の公式の案内でご確認ください。

含まれていないもの(原典の注記)

※なお、今回は医療給付費分及び後期高齢者支援金分の保険料について分析を行ったものであり、介護納付金分の保険料は含んでいない。

原典の報告書より(同じく空白を詰めてあります)

また、原典が扱っているのは市町村国民健康保険と(参考として)後期高齢者医療制度だけです。会社員とその家族が入る被用者保険(健康保険組合・協会けんぽ・共済)の保険料は入っていません。

当サイトが順位を出していない理由

原典には「順位」の列が入っています。入っている場所は、都道府県別の表(原典のシート「1」「8」「9-1」「9-2」)です。さらに原典には「保険料指数等の上位・下位」(上位10保険者・下位10保険者)と「都道府県別の最大/最小」の表もあります。

当サイトはこれらを1つも出していません。読み込んでもいません。黙って落としたのではなく、意図して外しています。理由は次の4つです。

  • 順位は指数の中身を見えなくします。同じ標準化指数でも、応能割が高いのか応益割が高いのかで意味がまったく違います。
  • 順位は差の大きさを捨てます。指数が 0.001 違うだけで順位は入れ替わります。
  • 原典は保険者(市町村)に順位を付けていません(順位が付いているのは都道府県別の表だけです)。当サイトが保険者に順位を付ければ、原典に無い数字をこちらが作ることになります。
  • 保険料の水準は、医療費の水準・所得の水準・一般会計からの法定外繰入(=自治体の財政判断)で動きます。順位は「どの自治体がよい・悪い」の話に転化します。

保険料が高い自治体・保険料が安い自治体のランキングは作りません。指数の高い順・低い順に並べた一覧もありません。並べ替えは保険者番号順・都道府県コード順だけです。

法定外繰入と指数(原典の公表値)

原典は、1人当たり法定外繰入の階級ごとに保険者数と指数の平均値を公表しています。繰入が多い階級では指数の平均が低くなることが、原典の表そのものから読み取れます。

法定外繰入金額階級別 保険料指数の状況 — 市町村国民健康保険・平成29年度
1人当たり法定外繰入額の階級保険者数標準化指数の平均値応能割指数の平均値応益割指数の平均値
0 円5221.02261.05190.9817
1 円以上~ 5,000 円未満6521.03601.04751.0198
5,000 ~ 10,0001770.99611.00810.9795
10,000 ~ 15,0001110.95300.98400.9096
15,000 ~ 20,000840.91680.94400.8788
20,000 ~ 25,000390.88290.91790.8340
25,000 ~ 30,000420.85960.89640.8082
30,000 ~890.87330.91600.8136
法定外繰入金額階級別 保険料指数の状況 — 市町村国民健康保険・平成28年度
1人当たり法定外繰入額の階級保険者数標準化指数の平均値応能割指数の平均値応益割指数の平均値
0 円4471.02411.05740.9778
1 円以上~ 5,000 円未満6051.05021.06551.0289
5,000 ~ 10,0002171.00691.02160.9865
10,000 ~ 15,0001290.97241.00040.9336
15,000 ~ 20,000970.93500.97790.8755
20,000 ~ 25,000590.90570.94470.8516
25,000 ~ 30,000560.91930.97320.8446
30,000 ~1060.84400.87010.8077

階級の表記(「円以上~」「~」)は原典のセルの文字そのままです。平均値は原典が公表している値で、当サイトが計算したものではありません。先頭の「0 円」の階級の保険者数は、保険者別のデータで「1人当たり法定外繰入」が 0 の件数(平成29年度 522件/平成28年度 447件)と一致します。この 0 はゼロ円という意味です。

全国の指数の散らばり(原典の公表値)

保険料指数の分布状況 — 市町村国民健康保険・平成29年度
指数の階級標準化指数の保険者数応能割指数の保険者数応益割指数の保険者数
計1,7161,7161,716
1.5 以上 ~3134
1.4 以上 ~ 1.5 未満2226
1.3 以上 ~ 1.4 未満227918
1.2 以上 ~ 1.3 未満12417765
1.1 以上 ~ 1.2 未満246281244
1 以上 ~ 1.1 未満488360482
0.9 以上 ~ 1 未満441383395
0.8 以上 ~ 0.9 未満249212245
0.7 以上 ~ 0.8 未満92104138
0.6 以上 ~ 0.7 未満385673
0.5 以上 ~ 0.6 未満102335
0 以上 ~ 0.5 未満1611
標準偏差0.14660.18920.1672
保険料指数の分布状況 — 市町村国民健康保険・平成28年度
指数の階級標準化指数の保険者数応能割指数の保険者数応益割指数の保険者数
計1,7161,7161,716
1.5 以上 ~3143
1.4 以上 ~ 1.5 未満5315
1.3 以上 ~ 1.4 未満328019
1.2 以上 ~ 1.3 未満12118466
1.1 以上 ~ 1.2 未満264292259
1 以上 ~ 1.1 未満464352435
0.9 以上 ~ 1 未満439368419
0.8 以上 ~ 0.9 未満246216251
0.7 以上 ~ 0.8 未満9894131
0.6 以上 ~ 0.7 未満326083
0.5 以上 ~ 0.6 未満101833
0 以上 ~ 0.5 未満2712
標準偏差0.14910.19330.1684

「計」と「標準偏差」の行は原典の表にある行です。当サイトが計算したものではありません。階級の表記は原典のセルの文字そのままです。